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ID 61467
JaLCDOI
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7
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著者
虫明 眞砂子 岡山大学大学院教育学研究科 芸術教育学系 Kaken ID researchmap
早川 倫子 岡山大学大学院教育学研究科 芸術教育学系 Kaken ID researchmap
抄録
 本稿では,合唱団員に対して実施したアンケート調査の分析によって明らかとなった,合唱演奏会の前後における団員の意識の変容についての全体的な傾向を踏まえて(虫明, 2020),個々の団員の意識変化について,演奏会前の意識の異なる3名を抽出して,SCATを用いて分析を行った。その結果,演奏会前に,異なる方向へ向けられていた3名の団員の意識は,演奏会中の超越的な体験によって,演奏会終了後には,団員や指揮者との信頼関係へ向けられていることが挙げられた。また,個々の団員の練習参加頻度は,演奏会前の「指導者との関わりや指導内容」や演奏会後の「個々の思い」の変容に影響することも明らかになった。これらから,合唱の日々の美的追究やコンサート本番における音楽による生きたコミュニケーションによって成立する感動体験は,音楽的評価を超えて,人と人とを繋ぎ合わせる力を持っているということが考えられた。
キーワード
合唱
本番
個々の団員
意識
変容
備考
研究論文(Articles)
出版物タイトル
岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日
2021-02-24
176巻
出版者
岡山大学大学院教育学研究科
出版者(別表記)
Graduate School of Education, Okayama University
開始ページ
59
終了ページ
68
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
資料タイプ
紀要論文
OAI-PMH Set
岡山大学
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
NAID
Eprints Journal Name
bgeou