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ID 13511
Eprint ID
13511
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著者
中村 一文 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科 Kaken ID publons researchmap
草野 研吾 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科 Kaken ID publons researchmap
垣下 幹夫 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科
三浦 綾 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科
久松 研一 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科
西井 伸洋 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科 Kaken ID publons
伴場 主一 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科
渡邊 敦之 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科
藤尾 栄起 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科
宮地 克維 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科
永瀬 聡 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科
森田 宏 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科
斎藤 博則 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科
江森 哲郎 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科
浅沼 幹人 岡山大学大学院医歯学総合研究科 神経情報学
宮崎 正博 岡山大学大学院医歯学総合研究科 細胞生物学
中村 陽一 松山市民病院循環器内科
松原 広己 国立病院岡山医療センター循環器科
伏見 和郎 北陸先端科学技術大学院大学ナノマテリアルテクノロジーセンター
豊國 伸哉 京都大学大学院医学研究科病態生物医学
大江 透 岡山大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科
抄録
心不全患者において血中の過酸化脂質の上昇などが報告され,活性酸素による酸化ストレスの関与が示唆されている.そこで,心筋が実際に活性酸素を発生するかどうかを,活性酸素を検出する蛍光プローブを用いてラットの培養心筋細胞において検討した.心不全増悪因子であるアンジオテンシンIIおよびtumor necrosis factor(TNF)-alphaを加えると心筋細胞で濃度依存性に活性酸素が発生した.さらにヒトの不全心筋においても実際に酸化ストレスの発生が増強しているかを検討した.過酸化脂質の代謝産物で,有害なアルデヒドである4-Hydroxy-2-nonenal(HNE)によって修飾された蛋白質を免疫染色にて調べたところ,拡張型心筋症患者の心筋において正常心機能者に比べ5倍以上増加していた.さらにβ遮断薬(Carvedilol)により治療を行ったところ心機能の改善とともに,HNE修飾蛋白質が40%低下した.以上の一連の研究により, 活性酸素による酸化ストレスの発生が不全心筋において増強しており,その抑制が心不全治療のターゲットの一つになりうることを明らかにした.
キーワード
4-Hydroxy-2-nonenal
酸化ストレス
心不全
β遮断薬
備考
特別依頼原稿
発行日
2004-05-31
出版物タイトル
岡山医学会雑誌
出版物タイトル(別表記)
Journal of Okayama Medical Association
116巻
1号
出版者
岡山医学会
出版者(別表記)
Okayama Medical Association
開始ページ
9
終了ページ
16
ISSN
0030-1558
NCID
AN00032489
資料タイプ
学術雑誌論文
オフィシャル URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/joma1947/116/1/116_1_9/_article/-char/ja/
関連URL
http://www.okayama-u.ac.jp/user/oma/
言語
日本語
著作権者
Copyright© 岡山医学会
論文のバージョン
publisher
査読
有り
Eprints Journal Name
joma