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ID 9146
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著者
稲田 利徳 岡山大学
抄録
頓阿の家集「草庵和歌集」は、成立以後、当代及び室町時代を通して二条派の歌人達を中心に広く享受されてきた。とりわけ江戸時代になると、香川宣阿の「草庵和歌集蒙求諺解」、桜井元茂の「草庵集難註」、本居宣長の「草庵集玉箒」などの注釈書が板本として出版されたほか、他にも多くの注釈書類が写本で現存しており、その享受の広さ深さが窺える。また、歌論書や聞書類の中でも、頻繁に頓阿の和歌のことが話題になっており、中世・近世の堂上派歌人に与えた「草庵集」の影響がいかに大きかったかが痛感される。ここでは、そういった享受の様相の一端を窺うために、江戸期の歌論聞書である「詞林拾葉」(磯の浪)をとりあげてみたい。享受の様相を整理、鮮明にする事は、同時に「草庵集」の諸本の問題や頓阿の和歌の特質に触れることにもなると考えるからである。
出版物タイトル
岡山大学教育学部研究集録
発行日
1983
62巻
1号
出版者
岡山大学教育学部
出版者(別表記)
Faculty of Eucation, Okayama University
開始ページ
13
終了ページ
25
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875
資料タイプ
紀要論文
OAI-PMH Set
岡山大学
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
NAID
Eprints Journal Name
bgeou