Bulletin of Research and Development Center for Educational Practice, Okayama University
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中学生の摂食行動に関連する心理社会的要因に関する研究 -フォーカスグループインタビューを用いて-

冨岡 淑子 岡山大学
安藤 美華代 岡山大学 Kaken ID publons researchmap
発行日
2010-03-10
抄録
本研究の目的は、中学生を対象に肥満度別にフォーカスグループインタビュー調査を行い、肥満と痩身に関わる摂食行動の心理社会的要因を検討することである.「日常の摂食行動に影響を与えている要因」「摂食行動の変化に影響を与えている要因」「食に対する意識」「家族からの影響」について、発言内容のカテゴリー分析を行った結果、摂食行動は「家族や他者との関係」「食や健康に対する認知」「体型に対する認知と満足感」「ストレス」と関連することが示唆された.また、痩身群に情緒と関連づける傾向が見られたこと、標準群と肥満群に体型への関心が見られたこと、痩身群と肥満群に体型に対して周囲からの体型是正に向けた働きかけが見られたことは、肥満度による特徴と考えられた.健康的な摂食行動を行う能力を育てる上でこれらを踏まえた食教育や心理教育的アプローチを行う必要性があると考えられた.
キーワード
中学生 (junior high school students)
摂食行動 (eating behavior)
心理社会的要因 (psychosocial factors)
フォーカスグループインタビュー (focus group interview)
ISSN
1346-3705
NCID
AA12457417
NAID
JaLCDOI