QCTおよびDIP法による測定値の相関性について検討し,DIP法による腰椎骨塩量の推定および,スクリーニングへの適用について考察した。QCT値とΣGS/DやMClとの相関関係の検討では.対象のQCT値が低値か高値かによって相関関係がかなり異なることが明らかになった。すなわち,QCT値が低い領域は,QCT値と,ΣGS/DやMCIに明らかな正の相関関係が認められたが,一方,
QCT値が高い領域では,相関関係は認められなかった。また,ΣGS/D=2.8mmAI以上,またはMCI=0.48以上の症例においては腰椎圧迫骨折の危険は小さく,ΣGS/D=1.8mmAI以下,またはMCI=0.24以下の症例においては腰椎圧迫骨折の危険が大きい可能性が示唆された。
骨粗鬆症 (osteoporosis)
骨塩量 (bone mineral density)
QCT (quantitative computed tomography)
DIP法 (digital image processing method)