REPO

岡大三朝医療センター研究報告 62巻
1991-08 発行

ウイルス感染による発症が考えられた気管支喘息症例

御舩 尚志 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
光延 文裕 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科 Kaken ID publons researchmap
岡崎 守宏 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
貴谷 光 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
谷崎 勝朗 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
Publication Date
1991-08
Abstract
ウイルスなどの気道感染により,気管支喘息症状が発症したり,あるいは増悪したりすることが知られている。自験例は65歳の女性で,上気道炎症状に引き続いて,気管支喘息が発症した。臨床症状の軽快とともに気道過敏性・IgE値は低下し,感染による気道過敏性の亢進,IgE型アレルギー反応の機序が関与していると考えられた。これらの結果は喘息患者は気道感染(特にウイルス感染)の予防が必要であり,感染した場合には抗喘息剤とともに抗炎症剤の使用が有用である可能性を示している。
Keywords
気道感染 (Respiratory infection, Virus infection)
気道過敏性 (Bronchial hypersensitivity)
lgEアレルギー反応 (Allergic reaction mediated by IgE)
ISSN
0913-3771
NCID
AN10084718
NAID