本研究では,造形行為と,その造形行為の記録を振り返ることによって「自己省察」する学びの過程をオートエスノグラフィーとし,保育者を目指す大学院生である第3 筆者,及び現職の保育者の大学院生である第2 筆者と第4 筆者にもたらしたオートエスノグラフィーの学びの作用を検討した。第1 筆者,第2 筆者,第3 筆者,第4 筆者が協働した造形行為では,個々の造形物が自ずと繋がり合い1 つになっていく過程がビデオ記録された。また,造形行為の過程で見たり,感じたり,気付いたりしたことと,ビデオ記録を振り返ることで見たり,感じたり,気付いたりしたことの差異を学びとして第2 筆者,第3 筆者,第4 筆者が「自己省察」した。この「自己省察」は,保育者にとっての新たな視点を導き出す契機となり,保育における省察の在り方とも深く共通する点で,保育者養成にて経験する意義がある。