岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published by 岡山大学大学院教育学研究科

ISSN 1883-2423

指揮状況の違いによる音響特性の比較と演奏の印象調査の検討

虫明 眞砂子 岡山大学名誉教授 Kaken ID researchmap
財満 健史 株式会社熊谷組 技術本部 技術研究所 環境工学研究室
大脇 雅直 株式会社熊谷組 技術本部
発行日
2024-12-06
抄録
 筆者等は,音楽授業での指揮状況を向上させる方策として,授業での教員の立ち位置と指揮の仕方に注目した。異なる立ち位置と異なる指揮の仕方で演奏した場合,各々の演奏が音響学的にどのように変化するのか音カメラ装置で測定した。併せて,各々の演奏に対して受講学生の印象調査を行った。音響特性から,指揮の仕方によって,音節が明瞭になること(スペクトログラムの濃さ),ビブラートに変化が見られること(「ゆれ」の表れ),音量が変化すること(音圧レベル),音価が異なってくること(時間軸波形)が示された。印象調査からは,指揮者が,ピアノの位置で指揮をするのに比べて,合唱者の前で指揮をすることで,アゴーギク,ディナーミック,表現の豊かさに対する演奏の評価が大きく反転した。指揮の仕方では,形式的な指揮に比べて,音楽的な要素を入れた指揮をすると,アゴーギク,ディナーミック,息の流れの演奏評価が高くなった。さらに,音響特性と音楽表現との関連性が視覚的に確認され,特に,「ゆれ」(ビブラート)の頻出は,音楽表現を豊かにすることが示された。
キーワード
指揮
音響特性
印象調査
比較
演奏
備考
研究論文 (Articles)
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
JaLCDOI