学枚での学習活動は少なからぬ時間が「練習」的な学習活動に費やされている。そこにおいて,一方で授業それ自体が全くトレーニング的なものに終始している場合もあれば,他方で「練習」的な学習活動にあまり注意を払わない授業論もある。学習内容には「習熟」を不可欠とするものがあり,そのためには「練習」が欠かせない。しかしその場合も機械的な「練習」ではなく,練習とともに「わかる」「使える」が位置づけられなくてはならない。また考え方や思考方法や学び方を深めていくという点から見れば,授業は「練習」過程である。練習の意味と役割を授業と関連づけて理論・実践的に整理し考察した。