岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published by 岡山大学大学院教育学研究科

ISSN 1883-2423

よりよい社会のあり方を探究させる中学校社会科の単元開発 ―新学習指導要領の学習原理にもとづく授業づくりの方法―

桑原 敏典 岡山大学 Kaken ID publons researchmap
佐藤 育美 西粟倉村立西粟倉中学校
小笠原 優貴 岡山大学
発行日
2009-06-25
抄録
本研究は,平成20年3月に改訂された中学校学習指導要領のもとでの中学校社会科の単元開発のあり方を,公民的分野の内容(4)-イ「よりよい社会を目指して」を取り上げて具体的に示そうとするものである。今回の学習指導要領改訂では,中学校社会科には目標レベルの変化はほとんど見られず,一見,改訂は小幅なものにとどまったかに思われる。しかしながら,内容を検討すると,地理,歴史,公民の三分野ともに学習原理に関わる大きな転換がなされていることが分かり,それを見逃すと改訂の本質は見えない。本研究では,新学 習指導要領の学習原理として特に注目されている探究活動の充実に焦点をしぼり,学習原理の転換がいかになされたかということに加えて,具体的にいかなる授業づくりが求められるかを事例に基づいて明らかにした。
キーワード
新学習指導要領
社会科
探究学習
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
NAID
JaLCDOI