高齢化社会である現在、特別養護老人ホーム等高齢者対象福祉施設のニーズが増加している。そこで必要とされる福祉活動は、日常生活の介助、生活空間の提供だけではなく、高齢者がそれぞれ社会を構成する一人として尊重され、施設内外の人と交流し、共に支えあうノーマライゼーションの実践である。そして、心豊かな生活、自身の存在が肯定される活動等、ノーマライゼーションの実践において有用性のある生涯学習「美術」への関心は近年社会的に高まっている。本稿では、このようなノーマライゼーションの実践を目指した陶芸ワークショップの活動内容について報告し、粘土という触覚体験活動で得られるワークショップ参加者の心の変化を検証する。