Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

Studies on the Ecology and Eradication of the Pine-Bark Beetles : II. Emergence time of Monochamus allternatus and Effects of Insecticide Spray

Kanehori, Tomijiro
Yasui, Koichi
Ono, Seiroku
Published Date
1976
Abstract
(1)マツノマダラカミキリ羽化は5月31日から始まり7月20日までの51日間続いて,羽化ピークは6月18日であった. (2)マツの枯損木10本から516頭のマツノマダラカミキリが羽化し,その体中から最高1,600頭のマツノザイセンチュウが検出された. (3)薬剤散布によるマツの枯損防止試験は全面2回散布区および樹冠1回散布区において枯損率がきわめて低いので散布効果があったと認められた. (4)薬剤散布は樹体に均一に散布し,2年連続散布することにより防除効果が認められた. (5)マツノマダラカミキリとキイロコキクイは樹冠内樹幹部に多く見られ,ムナクボカミキリとシラホシゾウは地際部に多かった. (6)クロキボシゾウとクロコブゾウは12月の枯損木に多く見られたが,9月および3月には数頭のみであった. (7)マツノザイセンチュウは9月の全処理区にもっとも多く見られ,枯損木の木屑10gあたり最高2,700頭検出された。
Keywords
まつくい虫
防除
マツノマダラカミキリ
薬剤散布
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029