ヨーロッパと外なるまなざし ―近代フランスにおける寛容思想の展開・序説―

Abstract
思想的・宗教的寛容の精神は文化的相対主義と深いかかわりをもつと思われる。自らが属す文化・文明を絶対視せず、他者のまなざし、自らの外なるまなざしをわがものとすることで、他者に対する寛容を育むことが可能となる。本稿では、文化的相対主義に根ざした寛容思想の展開を近代フランスにおいてたどりつつ、外部の視座の設定がその契機としていかに機能しているかを探ってみる。ただし今回はその序説として、幾人かの思想家からの引用を点綴しつつ、大まかな見取り図を提示するにとどめ、より詳細な検討は今後の課題としたい。
Note
ヨーロッパ的なもののルネサンス ―その光と影―
NCID
BA78982438