Annual Reports of Misasa Medical Center, Okayama University volume63
1992-06 発行
ステロイド依存性重症難治性喘息を中心に,喘息に対する温泉療法の臨床効果を,症例の背景因子に基づいて検討した。1.現年令あるいは発症年令が高い症例でより有効であった。2.非アトピー性の症例において有効率が高率であった。3.臨床病型別では,細気管支閉塞型において最も有効率が高く,17例中16例(94.1%)が有効であった。4.ステロイド減量効果は.71症例中43例(60.6%)で認められた。細気管支閉塞型の症例でステロイド減量不能の症例を多く認めた。