Journal of Okayama Medical Association
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Histochemical and electron microscopic study of the false tendons in the heart of several mammals

Takagi, Tetsuhiro
98_1049.pdf 6.24 MB
Published Date
1986-12-30
Abstract
仮腱索はBrowicz1)により,心室内にみられる異常な索状構造物として詳しく報告された.その後,仮腱索は異常な状態におかれたときに生じるものと考えられた13,17).一方, Tawara15)は仮腱索は決して異常なものではなく,ウシやヒツジやイヌでは心室腔内に必ずみられる構造で,その大部分のものに刺激伝導系の,Purkinje線維が関係していることを観察した.さらにHoll4)は,ヒトやウシではその肉眼的解剖においても刺激伝導系の房室系と仮腱索とは深い関連があることをみとめている.現在では,仮腱索は心内膜下のPurkinje細胞の研究材料として検索されていることが多い.そこで,本研究においては,仮腱索がどの動物にも必ず存在するものかどうか,また,どの動物でも必ずPurkinje線維を含んでいるか,さらに仮腱索の中に神経がみられるかどうかということなどを考えて,この仮腱索が機能的にいかなる働きをしているかということを検索した.
Keywords
仮腱索
肉眼的
光学顕微鏡的
電子顕微鏡的観察
ISSN
0030-1558
NCID
AN00032489