高齢者人口の増加に伴い慢性疾患をもつ老人が増え在宅医療の必要性が叫ばれているが、一旦入院すると症状が軽快しても自宅への退院は困難とする事例が多い。そこで、高齢者の在宅医療がスムーズに行われるための退院指導のあり方、継続看護の方向性を得るために患者が自宅退院を迎える時どのような問題を持ち、どのような援助を希望しているかを質問紙を用い面接調査した。70歳以上の患者が自宅へ退院する時の心配なこと、医療従事者に相談したいことは1、健康面で病気のこと、2、日常生活面で食事のことが多かった。退院後、困る事では1、健康面の事が多く、次いで2、日常生活面、3、精神面の順であった。援助の希望では1、日常生活面が最も多く次いで2、健康面、3、精神面であった。このような心配事、ニーズが退院後どのように変化しているのか調査中である。