Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

気管内吸引を必要とする在宅療養患者の感染管理の実態

Watanabe, Kumi
Kanzaki, Hitomi
Senda, Yoshiko
Abstract
気管内吸引を必要とする在宅療養患者に対し,安全で経済的な感染管理方法を検討するため,在宅ケアにおける気管内吸引の実態と,吸引関連物品の細菌学的調査を実施した。対象は気管切開がされ,医療依存度の高い患者3名であり,気管内吸引は全て患者の妻が行っていた。吸引後のカテーテルは外側をアルコール綿で清拭し,内腔を洗浄水で洗浄していた。カテーテルは,0.05%グルコン酸クロルヘキシジンに浸漬あるいは,清潔な乾燥容器に保管されていた。カテーテルの交換時期は,1.5日から7日とばらつきがあった。カテーテル,洗浄水,浸潰液等の試料を,一般細菌,黄色ブドウ球菌,大腸菌群の寒天培地で培養したところ,各試料から一般細菌,黄色ブドウ球菌,大腸菌群が検出されたが,カテーテルの保管方法の違いによる細菌汚染に差は認められなかった。また,気管切開部ガーゼからは,一般細菌,黄色ブドウ球菌,大腸菌群が検出された。これらより,気管内吸引カテーテルおよび,洗浄水や浸溝用消毒液の清潔管理の必要性が示唆された。
Keywords
感染管理 (Infection control)
気管内吸引 (tracheal suctioning)
在宅ケア (home care)
介護者 (caregiver)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004