Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

白癬菌に対する木酢液の発育抑制・殺菌作用

Watanabe, Kumi
Sumiyoshi, Kazuko
Kaneko, Noriyo
Kawata, Chieko
Abstract
足白癬は糖尿病患者で合併しやすく,高齢者にも多発する。近年,白癬菌に対する木酢液の抗菌作用が知られており,この最適有効濃度を明らかにするため本研究を企画した。白癬菌はTrichophyton mentagrophytesとTrichophyton rubrumの2菌種を用い,木酢液は市販品を用いた。発育抑制テストは終濃度2,3,4,5%の木酢液を含んだ寒天平板希釈法で行った。殺菌テストは2.5,5,10%溶液を胞子と接触後,寒天平板培地に接種し,菌の発育の有無を観察した。発育抑制作用は,両菌種とも3%以上で7日培養後の菌糸の発育は見られなかった。殺菌作用は, T. mentagrophytesでは10%,5%においては6時間接触で,2.5%においては24時間接触で菌糸の発育が見られず, T. rubrumでは,10%以上においては24時間接触で,5%においては48時間接触で菌糸の発育が見られなかった。足浴等の看護ケアに木酢液を応用するためには,今後より短時間の接触で効果が得られる方法の検討が必要である。
Keywords
木酢液 (Mokusaku-Eki)
白癬菌 (Trichophyton)
発育抑制作用 (Antifungal effect)
足部白癬 (Trichophytosis)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004