Miyazaki, Yoshio
Division of Developmental Studies and Support, Graduate School of Education, Okayama University
Published Date
Abstract
本研究では,盲児を対象とした3次元の立体の2次元的表現の理解を促す指導方法の開発に関して示唆を得るため,視覚障害児の図形認知と空間表象に関連する研究領域の中から,指導方法や教材の開発,指導実践等に関する近年の研究7本を抽出し,整理概観を試みた。その結果,盲児の図形認知や空間表象の理解を促す指導にあたっては,盲児が能動的に外界を探索し,実際に触って確かめることのできる容易に作成可能な教材を活用して操作活動を保障し,図形や空間に関する概念形成をはかることの重要性が示唆された。今後の課題として,立体図形の認知や空間表象に関する指導実践の記録を整理していくとともに,宮﨑(2001)のトンネル法による「核になる経験」を中心とした,立体図形の認知や空間表象に関する指導プログラムの開発ならびに実証的な検証が求められる。
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Note
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JaLCDOI