合唱演奏会を実施すると,演奏会前後で団員の意識に大きな変容を実感することが有る。その要因を探るために,民間の合唱団であるイウス・フェミーネ女声合唱団の演奏会において,合唱団員に対するアンケート調査を実施した。アンケート調査は自由記述で行い,回答内容は,1.練習方法・内容,2.団員・仲間,3.指導者・指導内容,4.合唱技術・特質,5.個々の思い,6.その他の6項目に分類するこができた。これらを分析した結果,団員や指揮者が本番を経て体感した心理的な変容は,団員と指揮者との信頼関係が基盤となり,指揮者が行った合唱指揮に誘導されて,団員の中に一体感,開放感,高揚感が沸き上がり,ピーク・パフォーマンスとなって,団員各々が音楽的な力を最大限に発揮できたと考えられた。