Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published by Graduate School of Education, Okayama University

シティズンシップ教育の場としての「総合的な学習の時間」の意義と課題─ 学習指導要領に示された目標と内容の記述の変遷を手掛かりにして ─

Kuwabara, Toshinori Graduate School of Education, Okayama University Kaken ID publons researchmap
Published Date
2020-07-27
Abstract
 本研究は,小・中学校の「総合的な学習の時間」及び,高等学校の「総合的な探究の時間」を,シティズンシップ教育として位置づけた時の可能性や意義を検討したうえで,実践にむけての課題を明らかにしようとするものである。そのために本研究では,1998 年改訂以後の学習指導要領における「総合的な学習の時間」の目標や内容の記述の変遷をたどり,改訂の度に「総合的な学習の時間」の性格がどのように変わっていったかを考察する。  具体的には,1998 年,1999 年告示の学習指導要領,次の2011 年から2013 年告示の学習指導要領,そして,2017 年と2018 年告示の学習指導要領に示された「総合的な学習の時間」の目標,内容,方法等を検討する。そのうえで,そこにシティズンシップ教育としての性格がどのように現れているかを明らかにする。
Keywords
総合的な学習の時間
シティズンシップ教育
市民性
学習指導要領
Note
研究論文(Articles)
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
NAID
JaLCDOI