青少年における情緒的および行動上の問題に対する包括的な予防をねらいとした心理教育的プログラム"サクセスフル・セルフ"を継続して活用可能にするために,新たなレッスンを作成した。作成したレッスンのうち4レッスンについて,中学3年生1学級を対象に担任が学級単位で実施した。レッスンのねらいと教材の整合性,レッスンの難易度,理解度,今後の生活に役立つ程度について,プロセス評価を行った。その結果,各レッスンは,プログラムのねらいに沿った内容であった。また結果を参考に,より発達段階に沿ったスムースでかつ適切な課題を行うための改訂を行い得た。中学校からその後の進路先への移行段階での実施は,新しい環境への適応をサポートし情緒的および行動上の問題を予防することが可能と示唆された。