Bulletin of Cultural Heritage Management Division Research Institute for the Dynamics of Civilizations Okayama University
Published by Cultural Heritage Management Division, Research Institute for the Dynamics of Civilizations, Okayama University
ISSN 2758-9625

<Formerly known as>
Bulletin of Archaeological Research Center Okayama University (Vol.2001‐Vol.2021)

Bulletin of Archaelogical Research Center Okayama University 2007

Ikeda, Susumu
Published Date
2008-12-18
Abstract
第1章 津島岡大遺跡の調査研究    第2章 鹿田遺跡の調査研究    第3章 構内遺跡の調査研究    第4章 調査資料の整理・研究および公開・活用    第5章 2007年度における調査・研究のまとめ    付 編
Note
本センターは、2007(平成19)年11月26日に設立20周年をむかえました。1982(昭和57)年からは、それまで岡山市にお願いしていた埋蔵文化財の調査を大学自身の手で行うこととなり、翌年には岡山大学埋蔵文化財調査室が設立され、1987(昭和62)年から現在のセンター組織となっています。この間、2007年度末時点で、発掘調査は津島地区の30件、鹿田地区の18件、鳥取県三朝地区2件の計50件に達し、毎年平均して2件の発掘調査を実施してきたことになりま す。さらに、倉敷地区や東山地区も含め、試掘・確認調査や立会調査も頻繁に行っています。  津島地区は岡山平野のやや奥に位置し、鹿田地区は弥生時代には海浜に近い位置にあり、いずれも比較的立地に恵まれ埋蔵文化財の宝庫となっています。これまでの集中的な調査の結果、岡山平野の歴史を復元する際にあたかも箱庭のような役割を果たし、全国的に見てもきわめて重要な研究のフィールドと位置づけられてきています。  こうした調査・研究のひとつの区切りとして、2007(平成19)年6月5日から17日まで、岡山市デジタルミュージアムで「自然と人間、地中に埋もれた命の対話」をテーマに「岡山大学埋蔵文化財調査研究センター20年の発掘成果展」を開催しました。これまでも学内では展示会を定期的に実施しており、展示技術などについては一定程度の蓄積をみてきましたが、学外での展示会は初めての経験であり、センター職員が総力をあげて取り組むこととなりました。千 葉喬三学長の講演をはじめとするさまざまな催しも実施し、本紀要のなかでも分析を加えているように、おかげさまで好評のうちに展示会を終えることができました。今後とも、調査の成果を広く還元していくために、努力と工夫を重ねていきたいと思っています。  なお、2007(平成19)年度をもって梶原憲次センター長・稲田孝司副センター長が転出・退職となり、新しい態勢で仕事を引き継いでいます。今後とも本センターの活動にご理解とご協力をお願い申し上げます。
NCID
AA11868085