JaLCDOI 10.18926/bgeou/43961
タイトル(別表記) A Core-schema-Based Semantic Analysis of Chinese Verb "qu": Exploring the possibility of lexical teaching with intercultural understanding
フルテキストURL bgeou_146_041_057.pdf
著者 松田 文子| 黄 一君|
抄録 溝上他 (2009) は,あらゆる言語はその言語の話者の精神生活や文化の投影であり,異なる言語文化における「ことばの意味」は新たな発想や異なった思考世界の捉え方の存在を実感する文化的気づさを提供してくれると指摘している。この点を踏まえ本稿は,異文化理解を射程に入れた語嚢指導の可能性を探ることを目的としたものである。具体的には中国語の基本動詞「取 (qu)」を事例として,日本語の対訳では捉え難い「取 (qu)」で表現される意味世界は,どのようなまとまりとして捉えられるかを探った。考察の結果から,「取 (qu)」の意味世界は,日本語の「取る」とは異なり,「必ず対象を主体側に移せるところ(移動元)から対象を利用/活用するために主体側に移すこと」という共通の意味を有しているまとまりとして捉えられることを指摘した。
キーワード 語彙指導 コア・アプローチ 異文化理解 中国語動詞「取 (qu)」 日本語動詞「とる」
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2011-02-25
146巻
開始ページ 41
終了ページ 57
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002828085