岡山大学教師教育開発センターActa Medica Okayama2186-132372017大学のアクティブラーニング型授業に対応した ユニバーサルデザイン環境に関する一考察137146ENShinHaradaInstitute for education and student services, Okayama UniversityKazunoriEdahiroInstitute for education and student services, Okayama University10.18926/CTED/54939 近年,大学教育の中で演習形式を含むアクティブラーニング型授業が増加している。この授業形態は,多くの学生の主体的・能動的な学修を促進する上で有効である一方,自閉症スペクトラム障がい(ASD)の学生をはじめコミュニケーションを苦手とする学生が授業に参加する上での大きな障壁ともなり得る。本稿では,演習形式の授業への参加に困難を持つであろうASD の学生や,それに準ずるコミュニケーションの苦手な学生への支援を考慮した,大学教育のユニバーサルデザイン環境について,先行文献を概観しながら考察した。その中で,授業外における支援として,シラバス記載の配慮,演習形式を練習する機会の提供,ファシリテーターの養成について述べると共に,授業内における支援として,具体化・明確化,見通しを持たせる配慮,視覚支援,感覚過敏への対応等について述べ,代替課題への置き換えについても言及した。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学教師教育開発センターActa Medica Okayama2186-132352015学校全体における積極的行動介入および支援の動向と実際 : イリノイ州 District15 公立中学校における取り組みを中心に3543ENKazunoriEdahiroYasunariMatsuyama10.18926/CTED/53233 近年,生徒指導・教育相談において,「包括的な学校生徒指導・教育相談アプローチ(Complihensive School
Counseling and Guidance Approach;以下,CSCGA)」が注目されている。その一環として,「学校全体に
おける積極的行動介入および支援(School-Wide Positive Behavioral Interventions and Supports,;以下,
SWPBIS)」があげられる。しかしながら, School-Wide すなわち,学校全体としてPBIS に着目した臨床実践報
告は少ない。そこで本稿では,School-Wide すなわち,学校全体としてPBIS(SWPBIS)について,先駆的に
実践しているアメリカイリノイ州の公立中学校(District15)の取り組みに着目し,SWPBIS の動向と実際につ
いて報告した。そして,日本における生徒指導および教育相談における,SWPBIS の展開に向けた検討材料を示
唆した。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学教師教育開発センターActa Medica Okayama2186-132362016PBIS(Positive Behavioral Interventions and Supports) の第1層支援(Tire1)に関する研究の概観と展望5966ENKazunoriEdahiroYasunariMatsuyama10.18926/CTED/54021 本研究は,日本におけるPBIS の第1層支援の開発のために,アメリカのPBS およびPBIS についての研究をレビューしたものである。アメリカにおける PBIS の第1層支援を紹介した。特別支援教育の分野において,PBISの第1層支援の効果が検証されている。本稿では,特に, The Praise Game, Praise Student Frequently,Rewards, Simple Reward Systems, & Incentives, Behavior Management Pocket Chart, Model AppropriateLanguage, Assign a Buddy or Partnerを中心に取り上げた。これらを踏まえて,日本における, PBIS の第1層支援の導入にかかわる展望を示した。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.