JaLCDOI 10.18926/15196
タイトル(別表記) Nursing Education for a Gender-equal Society* - The Situation of Male Student Nurses -
フルテキストURL 015_1_039_049.pdf
著者 合田 典子| 大室 律子| 西山 智春| 鈴木 良子| 布施 千草| 松本 幸枝|
抄録 題目:男女共同参画社会における看護教育―男子看護学生の動向について― 1975年の国際婦人年以来,カイロ宣言でのリプロダクテイブヘルス/ライツ,北京宣言等次々に男女差別の撤回と女性の自立をめざした運動が推進されてきた。この女性のエンパワーメント運動の中で,我が国は労働基準法,男女雇用機会均等法,育児休業法等の制定および改正を経て,1999年6月「男女共同参画社会基本法」の施行に至った。以来,国を挙げて男女共同参画社会の構築に取組んでいる。看護界にあっては昭和23年に制定された保健婦助産婦看護婦法における看護職者は女子とされ,男子には国家免許を得る正式な資格が無かった。やがて,法の改正とともに男性看護職者の進出が可能となってきた。しかし,半世紀を経て,なお男性看護職者の占める割合は低く,看護界における男女共同参画の現状は進んでいるとはいい難い。男性看護職者養成の沿革と現状を概観し,その問題点と課題を検討することとした。
キーワード 男女共同参画社会 (Gender-equal society) 男子看護師学生 (male student nurse) 看護教育 (nursing education)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2004-12-15
15巻
1号
開始ページ 39
終了ページ 49
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307785
JaLCDOI 10.18926/15194
タイトル(別表記) The significance of therapy in a private room to patientsin acute psychiatric wards
フルテキストURL 015_1_029_037.pdf
著者 豊田 由起子| 三木 明子| 藪下 祐一郎| 鬼塚 愛彦|
抄録 本研究は,全個室病棟で療養する精神疾患患者を対象に,患者自身が考える個室環境の意味を明らかにすることを目的とした。個室に2週間以上療養し,インタビューの協力が得られた患者は7名であった。患者にとっての個室環境の肯定的意味は,自分だけの空間を確保できることから,他者との距離の調節の場,プライバシーが保護される場,自由裁量が拡大される場であると捉えていた。また,休養や睡眠が確保できる場,症状をコントロールできる場であるという治療的意味や,個室を自己洞察の場ととらえ,他者の影響を受けずに自分らしさを再獲得するためという意味が示された。一方,個室環境の否定的意 味として,寂しさや不安が挙げられ,話しかけられる存在を身近に見出しにくい個室においては,わからないことや不安なことを尋ねにくく,人間関係を築くきっかけがつかみにくいことが示された。
キーワード 精神疾患 (mentally ill) 患者 (patients) 個室 (private room) 精神科急性期病棟 (acute psychiatric ward)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2004-12-15
15巻
1号
開始ページ 29
終了ページ 37
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307586
JaLCDOI 10.18926/15193
タイトル(別表記) Analysis of Problems in Family Nursing at Intensive Care Unit of O University Hospital
フルテキストURL 015_1_023_028.pdf
著者 渡邉 久美| 竹内 加恵| 岡野 初枝|
抄録 O大学病院のICUにおける家族看護のあり方を検討するため,過去の記録から入室患者の特性と家族の状況を把握し,課題を明らかにした。128例の看護記録を資料に,患者の入室理由,入室期間,転帰の状況を分類し,入室期間別の家族の言動等から,家族看護の必要性について検討した。また,家族に対する看護実践を,家族に関する情報の記載の有無から評価した。その結果,ICU入室患者の9%が死亡退院で,そのうち受け持ち看護師の決まっていない入室後3日以内に死を迎えた患者の家族へのフォローが充分に行えていなかったこと,また,14日以上の長期入室患者の家族には,全事例に家族に関する情報が 記載されており,看護師が家族の気持ちや疲労感,患者への回想などの語りを捉えていたことが明らかとなった。今後は,短期間で死亡の転帰となった家族へのグリーフケアや,長期入室患者の家族に対する継続看護の評価が必要である。
キーワード ICU (Intensive Care Unit) 家族看護 (Family Nursing) クリティカルケア (Critical care)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2004-12-15
15巻
1号
開始ページ 23
終了ページ 28
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307719
JaLCDOI 10.18926/15192
タイトル(別表記) Stressors and Coping in Hemodialysis Patients
フルテキストURL 015_1_015_021.pdf
著者 原 明子| 林 優子|
抄録 本研究の目的は,血液透析患者のストレッサ-と対処について明らかにすることである。対象者は岡山市内の二カ所の病院において,研究参加に同意が得られた外来透析患者65名であり,透析ストレッサ一,対処,人口統計学的や医学的な情報などについて質問紙法による調査を行った。その結果,以下のようなことが明らかになった。(1)透析ストレッサ-は「将来への不安」が最も高く,そして「治療時間の長さ」や「身体的活動の制限」などの精神的ストレッサ-が続いていた。(2)対処は,消極的回避的および積極的前向き対処が問題解決的対処よりも上位を占めていた。今日、医学や透析機器などの改良で透析治療は 進歩を遂げてきているが,透析患者は将来への不安や時間の拘束などの制約や負担を抱えている。しかしながら,そのようなストレスフルな状況に対して,運命として引き受けるという感情を持ちながらもその思いをマイナスとしてだけに捉えるのではなく,前向きに対処をしていることが伺えた。
キーワード 血液透析患者 (Hemodialysis patients) ストレッサー (stressor) 対処 (coping)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2004-12-15
15巻
1号
開始ページ 15
終了ページ 21
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308007
JaLCDOI 10.18926/15190
タイトル(別表記) The effect of Coicis semen and Rhizopus oligosporus-fermented Coicis semen (tempeh) on serum cholesterol in the rat
フルテキストURL 015_1_009_014.pdf
著者 岡本 基| 臼井 真一| 岡崎 三代|
抄録 はとむぎ(Coicis semen)をテンペ菌(Rhizopus oligosporus)で発酵したはとむぎテンペ(テンペ)の血清コレステロール代謝に対する作用を検討した。生後12週齢のSprague-Dawley系雄ラットに市販固形飼料(コントロール群),はとむぎ混合飼料(はとむぎ群),テンペ混合飼料(テンペ群)を投与し,2,6,18週間後に高速液体クロマトグラフィー法で血清コレステロールを測定した。体重増加,総コレステロールはいずれの時点でも3群間に差がなかったが,テンペ群では投与前と比較して2,6,18週間後にLDLコレステロールが有意に低下し,LDLコレステロール/HDLコレステロール比も2,18週間後に有意に低下した。テンペ群はコントロール群と比較してもLDLコレステロールとLDLコレステロール/HDLコレステロール比が低く,はとむぎ群でも低い傾向がみられたが,有意差はなかった。以上から,テンペがコレステロール代謝改善作用をもつことが示唆された。
キーワード はとむぎ (Coicis semen) はとむぎテンペ (Rhizopus oligosporus, tempeh) コレステロール (cholesterol) ラット (rat)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2004-12-15
15巻
1号
開始ページ 9
終了ページ 14
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307933
JaLCDOI 10.18926/15189
タイトル(別表記) Quantitative evaluation method of swallowing hypofunctionby aging using Impedance Pharyngography (IPG)
フルテキストURL 015_1_001_007.pdf
著者 楠原 俊昌| 中村 隆夫| 森 恵子| 山本 尚武| 白川 靖博| 猶本 良夫|
抄録 インピーダンス咽頭図(Impedance Pharyngography, 以下IPG)は嚥下活動中の頸部電気インピーダンスを測定するもので,嚥下機能評価を簡便かつ無侵襲に行うことができる手法である。IPG波形は嚥下機能を反映するものであるが嚥下機能の減退による波形への影響はその原因により様々である。すなわち嚥下機能の状態が異なる被験者のIPG波形を直接比較・診断することは測定者の主観に依存することになり客観性に欠ける。本研究では,まず青年健常者のNormal IPGをもとに嚥下機能が反映される波形の特徴を評価するパラメータとして,咽頭通過時間,インピーダンス変化率,類似度,嚥下音タイミングの4つを採用し,IPCを定量的に評価する手法を提案した。また,この評価法を高齢者のIPGに適用し,青年健常者に比べて嚥下活動に関与する器官が円滑に活動を履行する能力に減退が生じる様子を定量的に示した。
キーワード 嚥下活動 (swallowing) 嚥下障害 (dysphagia) 生体電気インピーダンス (bio-electrical impedance) インピーダンス咽頭図 (Impedance Pharyngography (IPG)) 嚥下機能評価 (assessment of swallowing function)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2004-12-15
15巻
1号
開始ページ 1
終了ページ 7
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307994