start-ver=1.4 cd-journal=joma no-vol=57 cd-vols= no-issue=1 article-no= start-page=228 end-page=242 dt-received= dt-revised= dt-accepted= dt-pub-year=1981 dt-pub=1981 dt-online= en-article= kn-article= en-subject= kn-subject= en-title= kn-title=「草庵集」秀歌評釈(上) en-subtitle= kn-subtitle= en-abstract= kn-abstract=頓阿の家集「草庵集」から、秀歌を抄出して評釈を行いたい。「草庵集」は今日ではほとんど顧みられないが、南北朝期、室町時代、江戸時代を通して、二条派歌風を代表とする歌集として、非常に広い階層の人々に享受されてきた。それだけにいくつかの注釈書も刊行されているが、ここでは香川宣阿の「草庵集蒙求諺解」(正続二〇巻)(諺解と略称)と、それを批判した本居宣長の「草庵集玉箒」(正続一〇巻)(玉箒と略称)を参考にする。「草庵集」の歌は、平易で解釈を必要としないと思えるものが多いが、仔細にみると、彼なりに伝統をおさえたうえで、さらに新味をだそうと苦心しているところがある。ここでは、その点にも着目して評釈してゆきたい。また、「草庵集」の本文は、書陵部本(511-11)を底本にした『私家集大成中世Ⅱ』に依拠し、さらに、承応版本(承応本と略称)、島原松平文庫本(松平本と略称)、内閣文庫本(内閣本と略称)との本文校異も行いたい。本文には私意に濁点を施し、「私家集大成」の番号を歌の下に記す。 en-copyright= kn-copyright= en-aut-name=InadaToshinori en-aut-sei=Inada en-aut-mei=Toshinori kn-aut-name=稲田利徳 kn-aut-sei=稲田 kn-aut-mei=利徳 aut-affil-num=1 ORCID= affil-num=1 en-affil= kn-affil=岡山大学 END