岡山大学農学部Acta Medica Okayama0910-87422812006中国へ導入した岡山大学方式合鴨農法の技術的検証と評価 ―0日齢ヒナの生存率と水田雑草の植生について―1619EN農薬と化学肥料を使用しない有機農業のひとつとして合鴨農法(合鴨;アイガモ・アヒルなど水禽類)が、日本国内で普及し始めて16年を経過した。この農業生産システムは水田内における草や虫の生物相を、そして、水稲の株間の未利用空間を、それぞれ農業資源として位置づけたところに大きな特徴がある。すなわち、この農法は水田内を水禽類の飼育の場としてとらえ、これまで農薬によって駆除してきた草や虫を雑食性である鴨の補助飼料をし、排せつされる糞尿を化学肥料の代わりに活用しながら、米と鴨肉を同時に生産する総合技術である。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部Acta Medica Okayama0910-87422812006津高牧場生産和牛の初期成長能力に関する基礎分析912ENTakuroOikawa岡山大学農学部附属山陽圏フィールド科学センター津高牧場は約30年前に開設され、現在まで黒毛和種の系統維持や繁殖雌牛の改良を行っている。津高牧場で生産された雌牛は脂肪交雑基準の育種価において岡山県内で最高ランクにされるなど、高い能力を持つ個体が作出されつつある。しかし、これまでに蓄積された体尺および体重の測定記録は相当な数に達するが、未だ育種学的検討が加えられていない。そこで本研究では、津高牧場で測定された黒毛和種集団の体尺測定記録および体重の記録を用いた基礎分析を行い、初期成長能力に関する現状の把握と、この能力に影響を及ぼす要因について明らかにすることを目的とした。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部附属農場Acta Medica Okayama0910-8742232001津高牧場における和牛測定データの育種学的解析1920ENNo potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部附属農場Acta Medica Okayama0910-8742222000農場生産物データベースにおける作目のコード化1922ENToshiroKurodaNo potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部Acta Medica Okayama0910-8742201998和牛特定系統の維持・造成における胚移植技術の利用とその成績2224ENNo potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部附属農場Acta Medica Okayama0910-8742151993津高牧場における粗飼料の青草換算生産量と1頭当り消費量の年度別変化1924ENNo potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部附属農場Acta Medica Okayama0910-8742151993津高牧場産子牛における体重の発育とその変動要因518ENNo potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部附属農場Acta Medica Okayama0910-874213-141992津高牧場における受胎率の向上とその要因715EN津高牧場における和牛の繁殖障害について,すでに発表した昭和60年までの成績と,その後,平成1年度までの成績について検討を加え,繁殖成績不良の様相をとりまとめ,その要因について考察を加えた。すなわち,牧場開設当初の昭和52年までを除いて,著しく低かった受胎率が昭和63年から平成2年度になっていくぶん向上した。しかし,向上しても初回授精の受胎率は41%余であり,低受胎の状態が続いている。また,受胎率不良期について月別に受胎率を集計すると,11月から4月までの受胎率が比較的高く,他の月は不良で従来から推定されてきた季節変化が認められた。繁殖牛の発情周期は昭和53,54年度を除いては22日余であり,大きな変化が認められなかった。正常産子の性比は昭和53~56年は雌の比率が高く,57年以降は雄の比率が高かったが性比が異常であるという結論はえられなかった。正常産子の生時体重と在胎日数を子牛の性別と母牛の産次について集計すると,産次が進むと生時体重が大きく,在胎日数が長期化し,雄子牛は雌子牛よりも生時体重が大きかった。そこで,性別と産次で補正した生時体重について年度別比較を行うと,昭和53,54年と,58年に小さく,また全体に年次の経過とともに大きくなっていることがわかった。生時体重の向上した原因の一部は交配父牛の影響であるが,主な原因は牧場内の環境改善にあると維諭された。また,母牛の産次で補正した在胎日数は289日前後で,年次の経過とともに短縮する傾向があったがその差はわずかであり,和牛全体に妊娠期間が長期化していることから,この在胎日数は正常範囲にあると推測された。これらの結果から,津高牧場の繁殖成績異常は,受胎率の低いことと,子牛の生時体重の小さいことであるが,このいずれもが最近になって向上してきたといえる。しかし,その変化の状態から,生時体重の向上には主として牧場内の環境条件改善,受胎率の向上には上水道の設置による牛の飲用水の変化が関与しているのではないかと推論された。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部附属農場Acta Medica Okayama0910-874291986津高牧場の繁殖障害とリン酸塩投与試験の概要2936EN津高牧場に発生する繁殖障害に関して,すでに報告した昭和57年までの成績に引続き,昭和58~60年の成績をとりまとめ,この間に実施したリン酸塩投与試験についても概要を示した。すなわち,受胎率は年次により,季節により変動を示し,冬季に高まる傾向は従来と同様であるが,従来受胎率の低かった8月に比較的高い受胎率が得られた。濃厚飼料に混合した給与法,あるいは食塩と混合して自由舐食させたリン酸塩の投与群では,時期によって対照群よりかなり高い受胎率を得たが,全期間では投与群が21.6%の受胎率で,対照群よりは高いものの不充分な成績であった。また,年度別,前後期別に調査した発情間隔の平均値は22.0日で,前報の場合よりも正常値に近かった。産子の性比は前報のめすの多い年度が続いていたが,今回は逆におすの多い年度が続いていた。生時体重は次第に増加する傾向があり,59,60年度ではめすに換算して27kg以上の平均値を示したが,58年度はやや小さかった。在胎日数は289.0日で前報と同様に長いことが認められた。しかし前報で述べた出生前の在胎日数293日以上の雌牛が不妊になるという仮説は否定された。また,自由舐食させたリン酸塩の1日1頭当たり消費量は12.1gから88.7gまで,時期によってかなり変動したが,この変動の一部は平均気温の変化に基づくことが推測された。子牛の生時体重は年度によって変化したが,最近ではこの変化が初産牛産子の生時体重変動に基づいていることがわかった。さらに,年度別の受胎率と初産牛産子の生時体重をその年の気象条件と比較したところ,降水量の多い年には受胎率が高く,翌年の生時体重も高くなる傾向が見出された。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部Acta Medica Okayama0910-874291986津高牧場の飼料作物中におけるリンとカルシウムの含量について2528ENNo potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部附属農場Acta Medica Okayama0910-874281985造成初年度草地と熟畑草地におけるデントコーンの生育相と収量2832ENNo potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部附属農場Acta Medica Okayama0910-874261984津高牧場に発生した繁殖障害について4148EN津高牧場では,その建設当初から繁殖成績が著しく不良であったが,その間の発情記録,授精記録,分娩記録を整理して障害の様相をまとめた。その結果,120日non-return法で求めた受胎率は,昭和52年から57年の全期間で15.9%であり,54年以降の受胎率が特に不良であった。季節別には5月~9月の受胎率が特に低く,また,当場で生れた牛の繁殖成績が不良であった。昭和53~57年度の平均発情間隔は22.6±2.6日で,年度間に1%水準の有意差があって,53,54年度は平均23.5日と長かった。昭和52~57年度の産子は100頭で,めすが58,おすが42頭であったが,年度によって、おすが著しく少ない年が多かった。生時体重は,めすに換算した6年間の平均で24.3±4.1kgであったが,年度問に1%水準の有意差があり,53, 54年度は21.5,19.8kgと低かった。正常産子の在胎日数は289.3±6.2日で,年度間に有意差はなく,正常よりもかなり長くなる傾向が認められた。また,出生前に在胎日数の長かった牛は,成長後の繁殖成績が悪く,293日以上であった牛には受胎例がなかった。繁殖障害の原因は当牧場の生産する粗飼料中の微量栄養素の欠乏あるいは過剰にあると推測され,Ca, P, Mn, Zn, Co, Cu, Se, β-カロチンの投与を試みたが,今のところ原因はつかまれず,対症療法としてProgeste rone, prostaglandine等の投与を試みたが, これも的確な対策とは認められなかった。No potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部附属農場Acta Medica Okayama0910-874261984繁殖和牛の省力管理用簡易施設について3440ENNo potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部附属農場Acta Medica Okayama0910-874251983津高牧場開設当初の5ヶ年における草地の栽培と利用の変遷3238ENNo potential conflict of interest relevant to this article was reported.岡山大学農学部附属農場Acta Medica Okayama0910-874241982津高牧場における飼料作物の生産性向上について5256ENNo potential conflict of interest relevant to this article was reported.