Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

Ca-free Mediumによるマウス卵母細胞の単為発生的活性化

内海 恭三 岡山大学
砂場 一昭 岡山大学
山田 雅保 重井医学研究所
湯原 正高 岡山大学
抄録
1.Ca2+_free媒地による活性化誘起によってICR系マウスではHCG後令20時間を越えた卵母細胞からは50%以上の活性化卵が得られ,そのほとんどが2前核か1前核の2倍体卵子であった. 2.ICR系の誘起排卵卵子では50%以上の活性化率が得られたが,自然排卵卵子では活性化されなかった. さらに幼若動物からの卵子に若干の活性化率の低下が認められたが,活性化typeにそれらと成熟ドナーからの卵子との間にはほとんど差は認められなかった. 又,22時間令の卵において4CS系統で80%以上の高い活性化率がみられ,4CS系統に2PB+1PNの半数体活性卵が多いことを除いては,ICR,RFおよび4CS系のドナーの系統による差異は認められなかった. 3.活性化のためのCa2+_free媒地での処理時間が再検討され,処理時間が15分に短縮されても活性化率は低下しなかったが,2PB+1PNの半数体卵子が増加することから,2倍体卵子を得るためには,少くとも1時間のCa2+_free処理が必要である. 4.IonophoreA23187によってCa2+の存否にかかわらず高率に2倍体活性化卵子が得られたことから,マウス卵細胞の活性化にCa2+の関与が強く示唆された。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029