Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

ブドウ、マスカット・ベーリーA及びデラウェアのGA前処理適期の判定指標としての花冠長

岡本 五郎 岡山大学
小西 陽一 岡山県東備農業改良普及所
奥 良雄 岡山県勝英農業改良普及所
抄録
ブドウに対するGA前処理の適期を判定するためには,花器の発達程度を知ることが重要である. そこで,マスカット・ベーリーAとデラウェアについて,処理適期における花らい各部の大きさと処理効果との関連性を調査した. 1)マスカット・ベーリーA10園で調査したGA処理適期における平均花冠長は,いずれも2.0~2.2mmの範囲内で,適期の2,3日前または後には1.6~1.9mm,及び2.3~2.5mmとなり,いずれも適期における値とは有意の差があった. 2)同一のベーリーA樹につき,3年連続して適期における新梢と花器の発達を調査した結果,花冠長は新梢長や展葉数にくらべて,年次による相違が少なかった. 3)デラウェアについても同様の傾向が認められ,加温園1か所を含む5園における処理適期の花冠長は1.8~2.0mmであった. 1.6mm以下または2.1mm以上の時期に処理すると,ばら房になったり,有種子果粒が混入した. 4)以上の結果及び測定が容易であることから,花冠長はGA処理適期を判定するための有効かつ実用的な指標であると考えられる。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029