Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

果実収穫後のCCC散布によるブドウ、ネオ・マスカット加温樹の2次生長の抑制と腋芽中の花穂原基の発育促進

岡本 五郎 岡山大学
小西 陽一 岡山県農業改良普及所
島村 和夫 岡山大学
発行日
1977
抄録
欧州系ブドウ,ネオ・マスカットを12月または1月からハウス内で加温促成すると,翌年は花穂を持たない新梢が多く発生することが多い. 収穫期後(7月上旬)に腋芽中の花穂原基を無加温樹の同時期(9月上旬)のものと比べると,翌年の結果枝となるはずの基部の芽の花穂原基数が少なく,その発育程度も劣っていた. 加温樹では,その後秋までの数カ月間に旺盛な2次生長をしたが,CCCを葉面散布しておくと著しく抑えられ,冬季せん定時における花穂原基数もやや増えていた. CCCを散布した主枝では. 翌春の発芽新梢数が多く,それらの花穂着生率も高かった。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029