中国地域の中山間部の盆地にある岡山県酪農試験場において生産された暖地型牧草群としてのバーミューダグラス,バヒアグラス,寒地型牧草群としてのオーチャードグラス,トールフェスクの飼料価値を比較検討した. 得られた結果は次のとおりである. 1.寒地型草群は粗蛋白質,純蛋白質,粗脂肪,粗灰分,Ca,P,K,Mgの各成分含量において暖地型草種よりすぐれた. 2.寒地型草群は暖地型草群に比較して乾物,粗蛋白質,NFEおよび粗繊維の消化率が高く,DCPとTDN含量においてもまさった. 3.可消化乾物摂取量や窒素の体内蓄積は寒地型草群がはるかにすぐれた. 4.暖地型草群の給与に際しては,とくにエネルギーや蛋白質の補給に留意すべきである。