東北および北関東で採集した野生日本ハッカ栄養系の精油約50点のガスクロマトグラフィー分析を行なって次の結果を得た. 1.野生日本ハッカは,精油主要成分として,メントール,メントン,プレゴンおよびピベリトンを含み,その他に副成分として少量の3-オクタノール,リモネンネオメントール,イソメントン,βピネンなどを含むことが比較的多かった. 2.精油中の主要化学成分の種類と含有量とによって,野生日本ハッカを7つのchemical groupに分けた. 3.A型栄養系はメントールあるいはメントンのみを高含量で含む場合が多く,これに対してB型栄養系は,2主要成分または3狩猟成分をかなりの量に含む場合が多かった. 異常の結果から,A型野生日本ハッカと栽培日本ハッカとの関係を論じ,またB型野生日本ハッカは日本ハッカとヒメハッカとの自然雑種であろうという前報の推論を再確認した. 最後に,野生日本ハッカの栽培に移された経路について推察を試みた。