Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

放射線によるハッカ属植物の育種学的基礎研究 (第7報)放射線処理による日本ハッカの銹病抵抗性の変異に関する研究

小野 清六 岡山大学
池田 長守 岡山大学
発行日
1970
抄録
1.ハッカの銹病に感受性の日本ハッカ「はくび」(2n=96)の休眠種子に60Coによるγ線10KR,20KRおよびX線10KR,20KRの照射を行ない,X2世代における銹病罹病性の程度を無処理の対射区と比較した. 2.放射線照射を受けた種子からのX2集団は,銹病罹病性に関して無処理集団とは異なる性質を表わし,前者の中には後者の中に見られない強い抵抗性を示す個体があった. 3.X2集団中から選択した抵抗性個体の次代鑑定を行なったところ,X3集団は罹病の程度に関して正規に近い分布を示すので,日本ハッカの銹病の罹病性の遺伝には同義遺伝子あるいはポリジーンが関与していると推定した. 4.γ線処理とX線処理とを比較すると,この実験の範囲内ではγ線の方が日本ハッカの銹病抵抗性変異の創生により有効に働くように思われた。
キーワード
ハッカ属植物
育種学
銹病抵抗性
放射線処理
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029