Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

急傾斜地帯の農業経営の規模拡大に関する研究 Ⅱ.線型計画法による急傾斜地の営農設計

和田 宏 岡山大学
湯原 正高 岡山大学
酒井 優 兵庫県
匠 宏 兵庫県
山内 節 徳島県畜産課
江本 博正 徳島県畜産課
発行日
1969
抄録
急傾斜地の農業経営の安定をはかり,農家の所得を増すために,徳島県美馬郡脇町暮畑部落について,2ヵ年間の農業経営の実態調査に基き,線型計画法によって将来の営農設計を行なった. この地区に適し,現在の基幹作目となっている稲作,煙草,乳牛について単体表を作成し,電子計算機を用いて計算した. この結果,他の作目は土地,労働力,その他の制約が大きいので利益を増すには,酪農の規模を拡大することがもっとも有利であることが示された. 高度の飼養,管理技術を前提とするならば,酪農の規模は粗飼料の給与率を低くする程,その拡大が可能であり,利益の増加をもたらすことが示された。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029