Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

岡山県におけるナタネ子実の油脂性状に関する知見

篠崎 侑一 岡山大学
大原 幸子 岡山大学
発行日
1958
抄録
1.岡山県産ナタネの一般性状を各地区産地別に比較すると,概して県北地区生産のものが県南地区のものより油分含量が高い.2.ヨウ素価の低い品種として伊勢黒系の分系品種が注目され,又一般性状においては特に近畿28号が優秀な品種と思われる.3.成熟適期を落花終了後30日目と定めることは油分の性状変化からみて刈取調製上の意義が大きい.4.ナタネ燐脂体の含量はアルコール可溶性成分の量に比例した.5.輸入ナタネ(エチオピヤ産ナタネと称するもの)に異常性状を示すものが発見されたが,この子実はカラシナ(B. juncea),アビシニアカラシ(B. carinata)の混合物であつて,ナタネとして取扱えない。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029