本論文は実証的分析穂法を用いて、輸出入に関する貿易データをもとに、中国と日本の間の高度技術集約型製品の産業貿易及びその時系列変化を考察する。得られた結果は両国間の高度技術集約型製品貿易では産業間貿易が中心であるが、産業内貿易が上昇傾向にあることを明らかにしている。そして産業内貿易を水平的産業内貿易と垂直的産業内貿易に分類することによって、産業内貿易では垂直的貿易の占める割合が比較的大きいという主要な結論を導き出している。この分析から中国の高度技術集約型産業の発展に必要とされる産業政策及び貿易政策に関する提言を行う。