Bulletin of Research and Development Center for Educational Practice, Okayama University
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教育臨床に固有の視点や関わりとは何か―オフィス臨床との比較において―

山本 力 岡山大学教育学部 Kaken ID
発行日
2007-03-10
抄録
いわゆる「教育臨床」の用語は不明確な概念であり、教育臨床に携わる者の間でコンセンサスができているわけではない。本論文の狙いは、筆者のスクールカウンセラー等の教育臨床の経験をリフレクティブに省察し、教育臨床に固有の視点や関わり方を明確化しようとすることにある。明確化する際の手掛かりとして、(1)学校文化に参入した時のカルチャーショックを掘り下げて検討し、(2)伝統的なオフィスでの心理臨床の実践を照合枠として用いた。その結果、学校でのコミュニティ臨床に固有の視点や関わり方が浮かび上がってきた。オフィス臨床の基礎の上に、学校現場では新たな視点や手法を産み出し、学校コミュニティ臨床の「学」を生成してゆくことが求められる。
キーワード
教育臨床
コミュニティ臨床 (Clinical Practice in Community)
オフィス臨床 (Clinical Practice in Office)
異文化ショック (Culture Shock)
学校文化への不適応 (mal-adaptation to school life)
ISSN
1346-3705
NCID
AA11529614
NAID
JaLCDOI