本研究は、現代歴史授業の改善を目指して、現在主張されている多様な社会科歴史授業構成論を類型化してその特徴を明らかにしようとするものである。一般的伝統的な歴史授業については歴史的事象に関する知識の暗記にとどまり社会認識の形成に至っていないことや、価値注入教育に陥っていること等が問題点として指摘されている。それらを克服するものとして社会科歴史が唱えられている。本研究では社会科歴史授業構成論として、社会科学科歴史論、理論批判学習としての歴史教育論、解釈批判学習としての歴史教育論、社会的判断力育成を目指した歴史教育論、社会形成力育成を目指した歴史教育論を取り上げて、その目標、方法、内容について分析・検討を行った。
歴史教育(history teaching)
社会科歴史 (teaching history as the social studies)
解釈 (historical interpretation)
判断力 (sense of judgment)
意思決定(decision making)