保崎 泰弘
岡山大学医学部付属病院三朝分院
柘野 浩史
岡山大学医学部付属病院三朝分院
岡本 誠
岡山大学医学部付属病院三朝分院
横井 正
岡山大学医学部付属病院三朝分院
中井 睦郎
岡山大学医学部付属病院三朝分院放射線
槇野 博史
岡山大学大学院医歯学総合研究科腎・免疫・内分泌代謝内科学
谷崎 勝朗
岡山大学医学部付属病院三朝分院
2000年になり多列検出器高速CT (Multi-detector CT,以下MDCT)が出現し,大動脈疾患や心電図同期での冠動脈狭窄病変診断への臨床応用が開始された.当院でも2001年7月からMDCTが稼動し,日常臨床診療に貢献している.
今回,解離性上行大動脈瘤(DeBakeyII)(以下DAA)と冠動脈疾患(LAD# 7の閉塞)を合併した患者を診療した.MDCTによるCT - Angiography (以下CTA)が両者の診断に非常に有用であった.患者の負担は100mlの末梢静脈内への造影剤の投与と約数十秒間の呼吸停止だけで,解離性大動脈瘤並びに冠動脈狭窄病変の診断にそれぞれ非常に有用であった.三次元診断の鮮明な画像が得られ,かつ低侵襲度のMDCT並びにCTAは,今後益々臨床の場で血管造影検査の強力なファーストチョイスの診療手段になると考える.
解敵性大動脈瘤 (disecting aortic aneurysum)
冠動脈 (coronary artery)
狭心症 (anglna Pectoris)
多列検出器CT(マルチスライスCT) (MDCT)
CT血管造影 (CT-Angiography)