吉尾 慶子
岡山大学医学部附属病院三朝分院看護部
田熊 正栄
岡山大学医学部附属病院三朝分院看護部
能見 真由美
岡山大学医学部附属病院三朝分院看護部
中村 寿美江
岡山大学医学部附属病院三朝分院看護部
原田 誠之
岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
谷崎 勝朗
岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
1998年4月より9月までの6ヶ月間に当院へ入院し温泉療法をうけた慢性関節リウマチ患者6例を対象に,温泉治療経験の有無,年齢,機能障害度(クラス),罹患年数の4項目が温泉療法効果に及ぼす影響につき検討した。温泉治療経験の有無では治療経験を有する患者においてMHAQ(modified health assessment questionnaile),患者による疼痛評価,患者による全般活動性評価に有意な改善が見られ,年齢(75才以上,75才未満)では,75才未満においてMHAQに有意な改善傾向が見られた。機能障害度(クラス3以上,クラス2以下),罹患年数(15年以上,15年未満)においては有意差は見られなかった。温泉の永続効果を保つためには,年1~2回の入院を繰り返すことが効果的であることが示唆された。