中井 睦郎
岡山大学医学部附属病院三朝分院放射線室
穐山 恒雄
岡山大学医学部附属病院三朝分院放射線室
中桐 善康
岡山大学医学部附属病院三朝分院産科婦人科
小林 靖明
岡山大学医学部附属病院三朝分院産科婦人科
100万画素CCDカメラを用いたI.I.-DR装置(CC・DRシステム)をX線骨盤計測に適用するため,被曝線量をはじめとするいくつかの点を検討した。照射野内の被曝線量は従来の高感度Screen-Film システムであるG12/HRSと同等以下に抑えることが可能であった。また,CC・DRシステムの9インチ円形照射野は一般的に用いられている大角フィルム面積の1/3であり,胎位の95%を占めるといわれている頭位の撮影においては胎児の生殖腺はもちろん,
赤色骨髄を多く含む脊椎への被曝を大幅に低減できた。また,新たに開発された距離計測ソフトウェアーの正確度は良好で,通常lmm以下の誤差で測定が可能であることを確認した。その他,装置に標準装備されている自動露出機構の特性についても報告し,最後に撮影時の留意点についても検討した。
骨盤計測 (Pelvimetry)
グースマン法 (Guthmann Position)
デジタルラジオグラフィー (digital radiography)
被曝線量 (exposure dose)