REPO

岡大三朝医療センター研究報告 66巻
1995-09 発行

慢性呼吸器疾患の温泉療法 ―遠隔地医療の最近の動向―

保﨑 泰弘 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
御舩 尚志 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
光延 文裕 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科 Kaken ID publons researchmap
梶本 和宏 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
横田 聡 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
谷崎 勝朗 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
Publication Date
1995-09
Abstract
1995年1月から6月までの半年間に当院へ入院し,温泉療法を受けた慢性呼吸器疾患患者77例について,その地域分布を中心に最近の動向を検討した1.77例中鳥取県内から来院した患者は28例(36.4%)であった。一方,遠隔地(鳥取県外)からの患者は49例(63.6%)であり,遠隔地から入院してくる患者が増加する傾向か見られた。2.遠隔地からの入院患者では,兵庫県からの12例(15.6%)が最も多く,次で岡山県8例(10.4%),大阪府7例(9.1%),山口 県5例(6.5%)の順であった。3.入院患者の年齢分布では,鳥取県内の患者では70才以上の症例が最も多く,次で60-69才の年齢層の順であったが,遠隔地からの患者では,60-69才が最も多く,次で50-59才,40-49才の順であり,鳥取県内に比べ年齢層がやや低い傾向か見られた。4.慢性呼吸器疾患のうちわけは,気管支喘息が62例と最も多く,全体の80.5%を占め,次で慢性閉塞性細気管支炎6例,肺気腫4例,慢性気管支炎3例の順であった。
Keywords
慢性呼吸器疾患 (chronic respiratory disease)
温泉療法 (spa therapy)
遠隔地医療 (therapy for patients from distant area)
年齢 (patient age)
ISSN
0918-7839
NCID
AN10430852
NAID