REPO

岡大三朝医療センター研究報告 62巻
1991-08 発行

経過中に低蛋白血症をきたし抗リウマチ剤の関与が疑われた慢性関節リウマチの1症例

貴谷 光 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
光延 文裕 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科 Kaken ID publons researchmap
三舩 尚志 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
岡崎 守宏 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
谷崎 勝朗 岡山大学医学部附属病院三朝分院内科
Publication Date
1991-08
Abstract
症例は52歳女性で,慢性関節リウマチ(RA)はclassical,stageIV, class 2であった。症状は進行性で加療を行うも改善がみられなかった。平成元年11月RA症状の増悪のための再入院後,Penicillamine 100~200 mg,Sulfasalazine 500mgを合せて投与を行ったところ,血沈,CRP等の検査所見は改善傾向を示したが入院時には正常値であった血清蛋白量がその後5.1g/dlまで低下し,下肢浮腫が出現,その後さらに血清蛋白量は4.1g/dlにまで減少した。治療により蛋白量は5.8g/dlにまで回復したが,低蛋白血症の原因としてはD-Penicillamineの関与が疑われた。
Keywords
慢性関節リウマチ (Rheumatoid arthritis)
低蛋白血症 (Hypoproteinemia)
D-ペニシラミン (D-Penicittamine)
抗リウマチ剤 (Disease-modifying antirheumatic drug)
ISSN
0913-3771
NCID
AN10084718
NAID