気管支肺胞洗浄液(BALF)中に高度の好中球の増多が見られ,治療により臨床症状の軽快と共にBALF中の好中球の減少を認めたアトピー型喘息の一例を経験した。経過中5回施行したBALF中の好中球百分率はそれぞれ65.4%,56.2%,42.4%,5.6%,5.6%であり,4回目,5回目では著明な好中球減少を認めた。本症例の如き症例は今後増加することが予想され,その発症病態を含め今後さらに症例を重ねて検討して行く必要があると
考えられた。
アトピー型喘息 (Atopic asthma)
好中球 (Neutrophil)
気管支肺胞洗浄法 (Bronchoaiveolar lavage)