Journal of Okayama Medical Association
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キサンチンオキシダーゼ反応で発生するスーパーオキシドと過酸化水素のオキシグラフによる定量的解析

茂原 嗣也 岡山大学医学部癌研生化学
Thumnail 96_77.pdf 412 KB
抄録
酸素電極法によりキサンチンオキシダーゼ反応の酸素に対するKm値,スーパーオキシドの生成量や過酸化水素の生成量などが求められることがわかった.この方法は簡単な装置でよく,また実験も易しく正確に行なえる.酸素電極法で得た私共の酸素に対するKm値は2.1×10(-5)Mであった.この値はstopped flow装置を用いた方法から求められたKm値とほぼ一致しており,この実験方法により簡単にキサンチンオキシダーゼ反応の動態を調べることができることを示している.そしてSODやチトクロームcの反応前添加により,スーパーオキシドの生成量および,過酸化水素の生成量が求められる.この反応系では添加キサンチン量,あるいは酸素消費量の少なくとも13%のスーパーオキシドが生成され,また70%の過酸化水素が生成されていることがわかった.このようにキサンチンオキシダーゼ反応のような速い反応において酸素電極法で調べることは簡単であり,しかもSODやチトクロームc,カタラーゼの組み合わせの工夫により簡単にスーパーオキシドや過酸化水素の生成量が調べられるよい実験系であると考えられる.
キーワード
キサンチンオキシダーゼ
Kinetics
スーパーオキシド
オキシブラフ
過酸化水素
ISSN
0030-1558
NCID
AN00032489