1) ダイコクネズミ大脳皮質切片を好気的および嫌気的条件下でインクブイトし.それぞれについて基質なく.およびブドウ糖基質のもとの電気刺戟時の浮游液中のアミノ窒素量をニンヒドリン改良法により測定した. 2) 好気的で基質のない場合はインクベイト60分. 120分においてアミノ窒素は電気刺戟によつて減少傾向を示し.ブドウ糖基質の場合は.電気刺戟を加えない対照値のアミノ窒素がすでに著明な低値を示し,特異的であり.これに電気刺戟を加えると逆にアミノ窒素は増加傾向を示した. 3) 嫌気的では基質なし.およびブドウ糖基質.いづれも60分後においてアミノ窒素は電気刺戟によつて多少の減少傾向を示した. 4) 電気刺戟を加えない対照値アミノ窒素は嫌気的.および好気的基質なしの条件下では大体同様の時間的経過を示し. 30分値より60分値の方が増加していた.そしてこの時間的増加傾向は好気的.ブドウ糖基質の条件下では抑制された.