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電気刺戟(in vitro)の脳物質代謝におよぼす影響 第3編 電気刺戟(in vitro)の大脳トランスアミネーションにおよぼす影響

熊代 永 岡山大学医学部神経精神医学教室
Thumnail 72_1463.pdf 565 KB
抄録
1) ダイコクネズミ,タイワンザル,ヒト脳の大脳ホモジネートおよび大脳皮質切片を用いて電気刺戟(in vitro)のトランスアミネーションにおよぼす影響をみた. 2) ダイコクネズミ大脳においてはAsGT活性は電気刺戟によつてホモジネートでは14.6%切片では9.6%阻害された.すなわちホモジネートの方が切片より阻害率は著明なようであつた.またAIGT活性は電気刺戟によつてホモジネート,切片とも著変なく,γAGT活性は電気刺戟によつてホモジネート,切片とも阻害傾向を示した.そこでAIGTは酵素系が異なるためではないかと推論した.また反応率はいづれの場合も切片の方がホモジネートより減少していた. 3) タイワンザル大脳皮質ホモジネートにおいてはAsGT活性は電気刺戟によつて平均約11%阻害された.またヒト健常大脳皮質切片においてはAsGT活性は電気刺戟によつて平均約11.3%の促進をみ,ヒト萎縮大脳皮質ホモジネートにおいては殆ど変化をみなかつた.また反応率を比較するとヒト健常大脳皮質切片ではダイコクネズミの切片の場合に比し対照時,刺戟時ともに約20%高く,ヒト萎縮大脳皮質ホモジネートではダイコクネズミのそれに比しやや低い値を示した.すなわち萎縮脳のAsGT活性の低下が考えられる.
ISSN
0030-1558
NCID
AN00032489