Journal of Okayama Medical Association
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Ueber die korrelativen Beziehungen zwischen dem Nucleus caudatus, dem Putamen und dem Globus pallidus zueinander

乾 三郎 anatomischen Institut der Universilät Okayama
Thumnail 39_2051.pdf 1.57 MB
抄録
余ハ家兎ニ就テ, 實驗第1ニテハ尾状核ヲ, 實驗第2ニテハ被殻ヲ, 同第3ニテハ淡蒼球ヲ各別ニ破壊シ, Nissl氏法トMarchi氏法トヲ對照シテ各前頭斷ノ切片ヲ作リテ精査シ, 次ノ結論ヲ得タリ. 1)尾状核ヲ破壊セルニ, 被殻ノ主トシテ大細胞ニ變化ヲ見タリ(實驗第1). 實驗第2ニテハ被殻ノ破壊ニヨリ, 内嚢ヲ通過シテ尾状核ニ分布スル變性繊維ヲ證明セリ. 即チWilson氏ノ説ト同様ニ被殻殊ニ其大細胞ヨリ出ル神經繊維ハ尾状核ニ分布スルコトヲ知レリ. 2)線状體内ニ流入セル繊維ハ小細胞ノ媒介ニヨリテ大細胞ニ達シ, 大細胞ノ索軸ハ線状體遠心性繊維トシテ其Erregung (刺衝)ヲ淡蒼球及ビ其他ノ部分ニ傳達スルモノナリトハBielschowsky, Vogt及ビ其他諸家ノ説ナリ, 然レドモ余ノ實驗ニヨレバ尾状核ヲ破壊セシ際ニ被殻内ニテハ大細胞ノミナラズ, 少數ナガラ其小細胞モ亦明カニ變性セルヲ見タリ. 故ニ被殼ノ小細胞ハ少クトモ其一小部分ハ其索軸(Axou)ヲ尾状核ニ送ルモノノ如ク思考セラル, 3)尾状核ノ破壊ニヨリ淡蒼球ニ於テモ亦其細胞ノ變性セルヲ見タリ實驗第1). 前ニ余ハMaichi氏法ニヨリ淡蒼球ヨリ尾状核ニ至ル繊維ノ存在スルコトヲ報告セリ. 故ニProbst, Grunstein, Jakob及ビMiukowsky諸氏ノ所説ノ如ク, 淡蒼球ヨリ起ル繊維ノー部分ハ尾状核内ニ終止スルモノナルヲ知ル. 4)次ニ被殻ヲ破壊セルニ(實驗第2), 尾状核ノ大細胞ノ少數ノモノハ變性ヲ起セリ. 又一方實驗第1ニテハ, 尾状核ヨリ被殼ニ至ル繊維ノ變性ヲ見タリ. 依テ尾状核ヨリ起ル繊維ハ被穀ニ分布スルモノナルコトヲ知レリ. 5)淡蒼球ノ破壊ニ因スル尾状核ノNissl氏變性(實驗第3), 及ビ反對ニ尾状核ノ破壊ニヨリ該核ヨリ淡蒼球ニ至ルMarchi氏變性(實驗第1)ニヨリ, 尾状核ヨリ起リテ淡蒼球ニ分布スル繊維ノ存スルヲ知ル. 6)實驗第3ニ於テ被殻ノ神經節細胞ノ變性アリ. 實驗第2ニテハ淡蒼球ニ至ル繊維ノMarchi氏變性アリ. 依テ被殼ヨリ淡蒼球ニ至ル繊維ノ存在スルコトモ亦思考セラル. 7) 之ニ反シテ被殻ノ破壊ニヨリ淡蒼球ニNissl氏變性ヲ證明シ(實驗第2), 後者ノ破壊ニヨリ前者ニMarcgu氏變性ヲ示セルハ明カニ淡蒼球ヨリ起リテ被殻ニ終止スル神經繊維ノ存在ヲ立證セルモノナリ. 上記ノ諸項ヲ考察綜合スルニ尾状核, 被殻及ビ淡蒼球ノ三者ハ互ニ相互的ノ關係ヲ有スルモノナリ. 猶ホ前記三核ノ一側ノ者卜反對側ノ者トノ開係ニ就テハ次ノ如シ. 一側ノ尾状核ヲ破壊セル場合ニ, 他側ノ該核ニハ變性ヲ呈セズ. 故ニ余ハValkenburgノ説ヲ立證スルヲ得ズ. 即チ兩側尾状核ハ互ニ連結セルモノトハ思ハレズ. 同様ニ被穀及ビ淡蒼球ヨリ反對側ノ尾状核ニ至ル繊維ヲ證明シ得ズ. 猶ホ尾状核ヨリ反對側ノ被殼ニ至ル繊維及ビ淡蒼球ヨリ反對側ノ被殻竝ニ淡蒼球ニ至ル繊維ヲモ證明スルヲ得ズ. 即チ一側ノ線状體及ビ淡蒼球ハ其神經繊維ヲ他側ノ線状體竝ニ淡蒼球ニ送ラズ. 要スルニ兩側ノ之等諸核間ニハ互ニ神經繊維ノ交渉ナシ.
備考
原著
ISSN
0030-1558
NCID
AN00032489