Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

看護学生の老人施設実習前後の老人イメージ

渡辺 久美 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
近藤 益子 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
太田 にわ 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
池田 敏子 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
前田 真紀子 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
太田 武夫 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
発行日
1997-09-10
抄録
2週間の特別養護老人ホームの実習前及び実習後の学生の老人イメージを20項目の尺度を用いて調査した。その結果,以下のことが明らかになった。 1. 実習後のイメージの平均得点は,「ユーモアのない」から「ユーモアのある」へ,「生気のない」から「生気のある」へと好ましい方向へ上昇し,一方「経験に富む」,「穏やかな」,「現実的な」は好ましくない方向へ変化した。 2. 3分の1以上の学生が実習後に特にイメージが変化した項目として「ユーモアのない/ユーモアのある」の項目をあげた。 3. 老人像は全体として「暇な」,「弱い」,「孤独な」という否定的な老人イメージと「経験に富む」,「暖かい」という肯定的イメージで捉えられており,このイメージは実習前後で共通していた。実習前後では全体として老人像に大きな変化はなかったものの,実習によって,より活動的な老人イメージを抱き,より現実的に老人をとらえていることが明らかになり,A園での老人看護学実習は教育上意義のある実習であると評価した。
キーワード
老人 (elderly)
イメージ (images)
看護学生 (nursing students)
看護実習 (nursing practice)
看護教育 (nursing education)
ISSN
0917-4494
NCID
AN10355371
NAID
JaLCDOI